「資産形成を始めたいけど、そもそも毎月お金が残らない」
この悩み、けっこう多いと思います。
僕自身も、収入を増やすことばかり考えていた時期がありました。でも、よく考えると、毎月の支出が多いままだと、収入が少し増えてもなかなかお金は残りません。
結論から言うと、20代後半から資産形成を始めるなら、まずやるべきことは固定費の見直しです。
投資や副業も大事ですが、その前に毎月の支出を整えることで、貯金や資産形成に回せるお金を作りやすくなります。
この記事では、固定費の見直しから資産形成につなげる現実的な手順を、初心者向けにわかりやすく解説します。
固定費の見直しは、資産形成の最初の一歩
資産形成と聞くと、NISA、投資信託、株式投資、副業などをイメージする人が多いかもしれません。
もちろん、それらも選択肢のひとつです。ただ、毎月の収支が赤字に近い状態でいきなり投資を始めると、生活費が足りなくなったときにすぐ取り崩すことになりやすいです。
だからこそ、まずは固定費を見直して、毎月の支出を下げることが大切です。
固定費とは、毎月ほぼ決まって出ていくお金のことです。たとえば、スマホ代、家賃、保険料、サブスク、光熱費、車関連費などが当てはまります。
この固定費を一度見直すと、毎月の支出を継続的に下げやすくなります。
なぜ投資より先に固定費を見直すべきなのか
資産形成を始めるときに大事なのは、「増やすこと」よりも先に「残すこと」です。
毎月お金が残らない状態で投資を始めても、気持ちに余裕がなくなりやすいです。逆に、固定費を見直して月5,000円でも1万円でも余裕ができれば、そのお金を貯金や少額の積立に回しやすくなります。
毎月の支出を下げると、効果が続きやすい
たとえば、スマホ代を月8,000円から月3,000円に下げられた場合、毎月5,000円の余裕ができます。
1か月だけ見ると小さく感じるかもしれませんが、1年で考えると6万円です。
これを貯金に回すのか、将来のために少額で積立するのかで、数年後の家計はかなり変わってきます。
節約よりも「仕組み化」しやすい
食費や交際費を毎日我慢する節約は、正直しんどいです。
もちろん無駄遣いを減らすことは大切ですが、我慢に頼りすぎると長続きしません。
一方で、固定費の見直しは一度手続きしてしまえば、その後も効果が続きやすいです。
毎日コンビニを我慢するよりも、使っていないサブスクを解約するほうがストレスなく支出を減らせることもあります。
まず見直したい固定費5つ
固定費を見直すときは、効果が出やすいところから順番に確認するのがおすすめです。
最初から全部を完璧にやろうとすると大変なので、まずは次の5つから見直してみてください。
通信費
最初に見直しやすいのがスマホ代やインターネット代です。
大手キャリアを使っている場合、プラン変更や格安SIMへの乗り換えで、毎月の支払いが下がる可能性があります。
もちろん、通信速度やサポート面も大事なので、単純に安ければいいわけではありません。ただ、今の使い方に対してプランが大きすぎる場合は、見直す価値があります。
- 毎月のデータ使用量を確認する
- 通話をどれくらい使っているか確認する
- 家族割やセット割が本当に得か確認する
- 不要なオプションが付いていないか確認する
サブスク
動画配信、音楽、アプリ、オンラインサービスなど、サブスクは気づかないうちに増えやすい支出です。
月額500円〜1,000円くらいだと軽く見えますが、複数契約していると意外と大きな金額になります。
特に、最近使っていないサービスや、似たようなサービスを複数契約している場合は見直し対象です。
- 1か月以上使っていないサブスクはないか
- 似たサービスを複数契約していないか
- 無料期間後にそのまま課金されていないか
- 年払いにしているサービスを本当に使っているか
保険
保険は、必要なものと見直せるものの差が大きい固定費です。
万が一に備えることは大切ですが、内容をよく理解しないまま入りすぎていると、毎月の負担が重くなることがあります。
特に20代後半〜30代前半の場合、独身か既婚か、子どもがいるか、会社の福利厚生があるかによって必要な保障は変わります。
保険を見直すときは、いきなり解約するのではなく、今の保障内容と自分に必要な保障を確認することが大切です。
- 何に備える保険なのか確認する
- 保障内容が重複していないか確認する
- 毎月の保険料が家計を圧迫していないか確認する
- 必要なら専門家に相談する
住居費
家賃や住宅ローンなどの住居費は、固定費の中でもかなり大きな割合を占めます。
すぐに引っ越すのは簡単ではありませんが、更新のタイミングや転職、同棲、結婚などライフスタイルが変わるタイミングでは見直しやすいです。
家賃を下げることだけが正解ではありません。通勤時間、生活のしやすさ、仕事のパフォーマンスも大事です。
ただ、収入に対して住居費が重すぎる場合は、資産形成に回すお金が残りにくくなります。
車・交通費
車を持っている場合、駐車場代、保険、ガソリン代、車検、税金など、毎月・毎年のコストがかかります。
地方では車が必要なケースも多いので、無理に手放す必要はありません。
ただ、ほとんど乗っていない場合や、公共交通機関・カーシェアで代替できる場合は、見直しによる効果が大きいこともあります。
固定費を見直す具体的な手順
固定費の見直しは、気合いで節約するよりも、順番を決めて進めるとラクです。
ここでは、初心者でも取り組みやすい4ステップで整理します。
手順1:毎月の支払いをすべて書き出す
まずは、毎月何にいくら払っているかを書き出します。
クレジットカード明細、銀行口座の引き落とし、スマホ決済の履歴を確認すると、固定費が見つけやすいです。
最初から細かく分類しなくても大丈夫です。まずは「毎月出ていくお金」を見える化することが大切です。
- 家賃
- スマホ代
- インターネット代
- 保険料
- サブスク
- 光熱費
- 車関連費
- ジムや習い事
手順2:使っていないサービスを解約する
次に、使っていないサービスを解約します。
固定費見直しで一番やりやすいのがここです。
使っていないサブスクや、なんとなく入り続けているオプションは、解約しても生活の満足度があまり下がらないことがあります。
僕も過去に、ほとんど使っていない月額サービスをそのままにしていたことがありました。月額だけ見ると小さいですが、年間で見ると「これ、けっこう払ってたな」と感じます。
手順3:同じ内容で安くできないか比較する
解約できるものを整理したら、次は「同じような内容で安くできないか」を比較します。
たとえば、スマホ代、ネット回線、保険、電気・ガスなどは、契約先やプランによって金額が変わることがあります。
ただし、安さだけで決めるのは注意が必要です。
スマホなら通信速度やサポート、保険なら保障内容、電気・ガスなら契約条件も確認しましょう。
| 見直す項目 | 確認するポイント | 注意点 |
|---|---|---|
| スマホ代 | データ使用量・通話時間・オプション | 安さだけでなく通信品質も確認する |
| サブスク | 利用頻度・重複サービス | 年払いの更新時期に注意する |
| 保険 | 保障内容・家族構成・重複保障 | 必要な保障まで削らない |
| 住居費 | 家賃・通勤時間・更新料 | 生活の質とのバランスを見る |
| 車関連費 | 利用頻度・維持費・代替手段 | 地域や仕事で必要な場合は無理に手放さない |
手順4:浮いたお金を別口座に移す
固定費を見直しても、浮いたお金をそのまま普段の口座に置いておくと、気づいたら使ってしまうことがあります。
そこでおすすめなのが、浮いた分を別口座に移すことです。
たとえば、スマホ代を月5,000円下げられたなら、その5,000円を毎月自動で貯金用口座に移すイメージです。
これをやると、「節約したつもり」ではなく、実際にお金が残る仕組みを作れます。
固定費見直しで浮いたお金はどう使う?
固定費を見直して毎月の余裕ができたら、そのお金をどう使うかも大事です。
おすすめは、いきなり投資に全振りするのではなく、次の順番で考えることです。
- 生活防衛資金を作る
- 急な出費用のお金を分ける
- 余裕資金で少額から資産形成を検討する
まずは生活防衛資金を作る
生活防衛資金とは、病気、退職、転職、急な出費などに備えるためのお金です。
目安は人によって変わりますが、まずは1か月分の生活費、その次に3か月分の生活費を目標にすると取り組みやすいです。
貯金がまったくない状態で投資を始めると、急な出費があったときに不安になりやすいです。
だからこそ、まずは安心して生活できる土台を作ることが大切です。
余裕が出たら少額から資産形成を考える
生活防衛資金が少しずつできてきたら、余裕資金で資産形成を考えていきます。
資産形成には、預貯金、NISAを使った投資信託の積立、個人年金、iDeCoなどさまざまな方法があります。
どれが正解というより、自分の収入、支出、家族構成、将来の目標に合わせて選ぶことが大切です。
初心者の場合は、まず「少額で始める」「長期で考える」「分散する」という考え方を意識すると、無理なく続けやすくなります。
NISAは「余ったお金」で無理なく検討する
NISAは、投資で得た利益が非課税になる制度です。
資産形成を考えるうえで選択肢のひとつになりますが、元本保証ではありません。投資信託や株式は値動きがあるため、タイミングによっては元本割れする可能性もあります。
そのため、生活費や近いうちに使う予定のお金まで投資に回すのは避けたほうが安心です。
まずは固定費を見直し、生活防衛資金を作り、そのうえで余裕資金の範囲で検討するのが現実的です。
固定費見直しでやってはいけないこと
固定費の見直しは大切ですが、やり方を間違えると生活の満足度が下がったり、必要な保障まで削ってしまったりします。
特に次の点には注意しましょう。
- 必要な保険まで勢いで解約しない
- 安さだけで通信回線やサービスを選ばない
- 家賃を下げるために通勤や生活の負担を増やしすぎない
- 浮いたお金をすぐ浪費に回さない
- 投資や副業の高額講座に焦って申し込まない
特に「簡単に増える」「誰でも稼げる」「すぐ資産が増える」といった言葉には注意が必要です。
お金の不安があるときほど、強い言葉に引っ張られやすくなります。
資産形成は、派手に増やすことよりも、まずは毎月の家計を整えて、無理なく続けることが大切です。
20代後半からの資産形成は「増やす前に整える」が大事
20代後半になると、将来のお金について考える場面が増えてきます。
結婚、引っ越し、転職、独立、親のこと、自分の老後など、少しずつ現実的なテーマが見えてくる時期です。
だからこそ、焦って投資や副業に飛びつく前に、まずは自分の家計を整えることが大事です。
固定費を見直すと、毎月の余裕が少しずつ生まれます。
その余裕があると、貯金もしやすくなりますし、副業に挑戦するための教材費や、転職活動に必要な準備費用にも回しやすくなります。
つまり、固定費の見直しは「節約」だけではありません。
将来の選択肢を増やすための土台作りです。
まとめ:固定費を整えると、お金の不安は少しずつ軽くなる
固定費の見直しは、資産形成の最初の一歩です。
いきなり大きく稼ぐ、投資で一気に増やす、という話ではありません。
まずは毎月の支出を見える化して、使っていないサービスを解約し、同じ内容で安くできるものを見直す。
そして、浮いたお金を貯金や将来のために分けておく。
この流れを作るだけでも、家計の安心感はかなり変わります。
最後に、今日からできる行動をまとめます。
- クレジットカード明細を確認する
- 使っていないサブスクを1つ解約する
- スマホ代のプランを確認する
- 保険の内容を確認する
- 浮いたお金を貯金用口座に移す
資産形成は、特別な人だけがやるものではありません。
毎月の固定費を少し整えるところからでも、十分にスタートできます。
まずは今月、自分の固定費を一度見直してみてください。
【FAQ】よくある質問
Q. 固定費の見直しは何から始めるべきですか?
まずは、クレジットカード明細や銀行口座の引き落としを確認し、毎月出ていくお金を書き出すことから始めるのがおすすめです。そのうえで、使っていないサブスクや不要なオプションから見直すと取り組みやすいです。
Q. 固定費を見直すと、どれくらいお金が浮きますか?
人によって差がありますが、スマホ代、サブスク、保険などを見直すことで、月数千円〜1万円以上の余裕ができる場合もあります。大切なのは、浮いたお金をそのまま使わず、貯金や資産形成用に分けることです。
Q. 資産形成は貯金がなくても始めていいですか?
貯金がまったくない状態で投資を始めると、急な出費があったときに不安になりやすいです。まずは生活防衛資金を少しずつ作り、そのうえで余裕資金の範囲で資産形成を考えると安心です。
Q. NISAは初心者でも使えますか?
NISAは初心者でも利用を検討しやすい制度ですが、投資である以上、元本割れの可能性があります。生活費や近いうちに使うお金ではなく、余裕資金の範囲で少額から検討することが大切です。
Q. 固定費の見直しと副業はどちらを先にやるべきですか?
まずは固定費の見直しがおすすめです。固定費を下げると毎月の余裕が作りやすくなり、副業に挑戦するための時間や費用にも余裕を持ちやすくなります。


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